作: 角野 栄子
絵: よしむら めぐ
出版社: 小学館
発行: 2020年12月8日
対象年齢:3歳~(出版社推奨は小学校低学年)
なんて素敵な絵なのでしょう。表紙絵の女の子が可愛すぎます。
角野栄子のアコちゃん絵本シリーズのクリスマスバージョンです。よしむらめぐの絵がページいっぱいに可愛さを振りまいています。ふっくらほっぺにまん丸い目、ちっちゃいお鼻の下には幸せを逃さないように上向き唇がぎゅっと結ばれています。幸せを絵にすると、きっとこんな形になるのでしょう。
アコちゃんもトラトラちゃんもクマちゃんも可愛すぎる「だっこさんかいサンタクロース」ご紹介します。
『だっこさんかいサンタクロース』の大まかなあらすじ
アコちゃんとぬいぐるみのクマちゃんとトラトラちゃんはいつも一緒です。今夜はクリスマスイブですが、サンタクロースがアコちゃんの家を間違わないでちゃんと来てくれるかと心配でたまりません。
そこでまずは、クマちゃんとトラトラちゃんと一緒に、サンタさんをお迎えする準備をします。
準備とは、サンタさんが迷子にならないための目印の旗作りと、サンタさんへのお返しプレゼントの用意。
サンタさんにプレゼントを置いておくアコちゃんたちの優しさ
用意したサンタさんへのプレゼントは「ペロペロキャンディー」
もちろん6匹のトナカイさんの分と合わせて7個用意しました。
準備万端整ったアコちゃんとトラトラちゃんとクマちゃん。お母さんに早く寝るよう急かされますが、
サンタさんに会ってお礼をしたいから「寝ない」と頑張るアコちゃん。お土産のペロペロキャンデ―も渡さなければなりません。眠らないように重くなった目蓋を無理やり指で開いています。
このときのアコちゃんの表情がハイライトのひとつ。
ついに寝入ったアコちゃんたちの元へ……。
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すべての絵がしあわせを発散してます!
著作権があるためすべての絵をお見せできないのが残念ですが、表紙絵を始めとしてページをめくるたびに絵から幸せが発散されているような絵本です。
アコちゃんもトラトラちゃんもクマちゃんも本当にかわいくて、いつも一生懸命幸せそうな顔をしています。
ワクワクして眠れないときにぴったりの絵本です。むろん、そういう夜がクリスマスですから当然ですね。
幸せだから人に優しくできるのでしょうか?
それとも人に優しくできることが幸せなのでしょうか……。
などと、幸せについて考えなくても幸せになる絵本です。
作者紹介/角野栄子・よしむらめぐ
角野栄子
1935年東京都生まれ 早稲田大学教育学部卒業 24歳から2年間ブラジルに滞在し、その体験を題材とした「ルイジンニョ少年~ブラジルを訪ねて~」で作家デビュー。国際アンデルセン賞など多数の受賞歴がある。
よしむらめぐ
1973年大阪府生まれ 大手前大学卒業 教員を経て絵本作家に。「まめざらちゃん」で第7回MOE創作絵本グランプリ受賞。
角野栄子&よしむらめぐのアコちゃんシリーズ絵本
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