「てにをは」がねぇ~とかよく言われる。
助詞のことらしい。
宗砌「蜜伝抄」…てにはに過ぎたる大事なし
本居宣長「あしわけ小舟」…てにをはといふもの、和歌の第一に重んずる所なり
助詞を指すこともあれば助動詞や活用語の語尾、副詞などが含まれることもある。
「八雲御抄」順徳院…てにをはの少したがひたるよりは、それを合わせんとだびて聞こえたるは、まさりてわろし(てにをはの原則に相違するのはよくないけれど、それを正そうとして響きが濁って聞こえるのは、もっとよくない)
とはいっても、出来るだけという程度だ。極端にこだわる必要はないらしい。
けれども助詞ひとつで意味が大きく異なることだけは押さえておきたい。
たとえば
間違って知らない人に声をかけた僕はどうすればいいのか?
間違ったのに気付かない振りしてやり過ごした僕を君はどう思うか?
間違ってばかりの僕に君を紹介した人は誰だ?
て
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て…接続助詞 物事の継起や並行(て・~ていて)
順接(~ので)
状態(~で)
逆説(~ても・~のに)文脈から判断
補助動詞に続ける(~て)
に
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に…格助詞 時間や場所
動作の黄着点・変化の結果(
動作の目的(~のために)
動作の対象・動作をさせる相手
原因・理由(~のために)
比較の基準(~とくらべて)
強意
接続助詞としての「に」 格助詞から転じたもの
逆接の確定条件(~のに)
順接の確定条件(~ので・~したところ)
単純接続(~と・~ところ)
終助詞としての「に」 活用語の未然形に付く
他に対する願望(~してほしい)
完了の助動詞「ぬ」の連用形(~た・~してしまう)
打消しの助動詞「ず」の連用形
断定の助動詞「なり」の連用形(~だ・~である)
形容動詞「ナリ活用」の連用形
を…格助詞(体言や体言に準ずる語につく)
動作の対象(~を)
動作の相手(~に・~と)
経過する場所・時間(~を) 時間を要する・場所を目指すなどの自動詞を伴う。
動作の起点(~から・~より)アメリカを起つなど自動詞を伴う。
を
接続助詞としての「を」(活用語の連体形に付く。まれに体言)
逆接の確定条件(~のに・~けれども)
順接の確定条件(~ので・~したところ)
単純接続(~と・~ところ)
間投助詞としての「を」
強調 文中に用いる(~ね・~よ)
詠嘆・感動 文末に用いる(~なぁ・~よ)
原因・理由(~が~なので)体言に付き、下に形容詞の語幹に「み」が付いたものを伴い「~を~み」の形で使われる。「を」は強調、「み」は原因・理由の接尾語
例 瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
は
は…係助詞(体言・活用語の連用形・連体形、助詞など種々の語に付く)
文章全体に拘束力を持つため係助詞とされる
主題・題目の提示(~は・~については)
強調・他と区別して取り立てる(~は)
順接の過程条件(~ならば)
形容詞型活用語および打消の助動詞「ず」の連用形につく
近世になって濁音化「ずば」
「ば」の接続助詞とする説もある
感動・詠嘆(~なあ・~よ)
文末にあって体言や活用語の連体形、「ぞ」「や」などの助詞に付く
反復・継続の助動詞「ふ」の未然形(四段動詞の未然形に付く)
上に付く動詞の活用語尾「ア」段が音変化して「オ」段になり、やがて動詞に吸収される。例 すずらふ→すずろふ
テニヲハを調べるだけでこんなに面倒臭い。
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