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【超簡単!日本語文語・助動詞】断定「なり」「たり」と反実仮想「まし」の詳細解説

日本文化
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本稿では、断定の助動詞「なり」「たり」、反実仮想の「まし」について詳しく解説します。断定の助動詞については、形容動詞「ナリ活用」「タリ活用」との混同、完了・推定伝聞の助動詞との使い分けなど注意が必要です。そうした点もわかりやすく、活用、接続、意味、例文、現代語との比較、使用上の注意点を簡潔に解説します。


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①断定の助動詞「なり」

「なり」はもっとも混同しやすい助動詞のひとつです。多くの場合、まず推定・伝聞の助動詞として紹介され、また四段活用動詞「なる」の連用形とも同一音です。さらに現代語として、時間節・様態節を表す助詞としても用いられます。文語文法の断定・存在の助動詞として用いる場合の語源は「~にある」が縮まったものとされています。

断定の助動詞「なり」・推定伝聞の「なり」・四段動詞「なる」活用表

断定の助動詞「なり」推定伝聞の「なり」四段動詞「なる(業る)」
接続体言・連体形終止形○
意味断定(だ・である)存在(~にある   ~にいる)聴覚に基づく推定(~のようだ)伝聞(~らしい)生計を立てる生活を営む暮らしをする
活用形ナリ活用ラ変形ラ行四段活用
(未然形)なら○なら
(連用形)なり・に(なり)なり
(終止形)なりなりなる
(連体形)なるなるなれ
(已然形)なれなれなれ
(命令形)(なれ)○なれ

形容動詞ナリ活用との判別

断定の助動詞「なり」は、形容動詞のナリ活用と活用も同じであり、一見では判別が難しいでしょう。たとえば

「静か・なり」「柔らか・なり」は形容動詞

「我・なり」「ふるさと・なり」は断定の助動詞

判別の基準は、形容動詞は性質や状態をあらわすため、「いと(とても)」という語を頭に付けて意味が通れば形容動詞と判断できます。

つまり、

「いと静かなり」「いと柔かなり」○

連用形「に」の混同注意:完了の助動詞「ぬ」の連用形との判別

断定の助動詞「なり」の連用形は「なり」と「に」の2通りあります。この「に」も、格助詞や完了の助動詞「ぬ」の連用形の場合もあるので混同しないように注意しましょう。

判別のポイントとしては、「に」の部分を「〜である」に直して意味が通れば断定の助動詞「なり」の連用形です。

この判別において一見してわかる典型的パターンとして以下の例を提示しておきます。

  • ~にやあらむ(断定)
  • ~にかあらむ(断定)
  • ~にけり(完了)
  • ~にき(完了)

已然形{なれ」は係り結びに用いられる

已然形の「なれ」は強調するときの係り結び「~こそ~なれ」の結びとして用いられます。

例文

和歌こそなほをかしきものなれ(徒然草)


②断定の助動詞「たり」

断定の助動詞「たり」は格助詞「と」とラ変動詞「あり」からなる「とあり」が変化して「タリ」となりました。「なり」のように存在の意味はありません。混同しやすいのが形容動詞のタリ活用、完了の助動詞「たり」です。活用比較と判別のポイントについて簡潔に解説します。

断定「たり」・完了「たり」・四段動詞「たる(足る・垂る)」比較表

断定の助動詞「たり」完了の助動詞「たり」四段動詞「たる」    (足る)    (垂る)
接続体言連用形○
意味断定(~だ ~である)存続(~である   ~ている)完了(~た)足りる(十分ある)垂れる
活用形タリ活用ラ変型ラ行四段
(未然形)たらたらたら
(連用形)たり・とたりたり
(終止形)たりたりたる
(連体形)たるたるたる
(已然形)たれたれたれ
(命令形)たれたれたれ

形容動詞「タリ活用」・断定の助動詞「たり」との判別

断定の助動詞「たり」も形容動詞「タリ活用」との混同を注意しなければなりません。判別のチェックポイントは「なり」と同様に、「いと(とても)」を付けて意味が通れば形容動詞です。

堂々・たり ⇒ いと堂々たり ○(形容動詞)

嫡男・たり ⇒ (断定の助動詞)

また、断定の助動詞「たり」は体言に接続しますが、完了の助動詞「たり」は連用形に接続します。


③反実仮想の助動詞「まし」

反実仮想とは、実際そうではないことを願望めいて想定しながら話す場合に用いられる語です。

「まし」の活用と接続

反実仮想の助動詞「まし」
接続未然形
意味反実仮想(~たら~だろうに)ためらい(~したものだろうか・~だったらよかったのに)
活用形特殊型
(未然形)ませ・ましか
(連用形)○
(終止形)まし
(連体形)まし
(已然形)ましか
(命令形)○

「ましかば」と「ましか」使用上の注意点

「まし」の未然形「ましか」に接続助詞「ば」が付いて「ましかば」となる場合、反実仮想の前提とした仮定条件を表します。

~ましかば~まし(~なら~だろうに)

已然形の「ましか」は強調の係助詞「こそ」の結びとして用いられます。

~こそ~ましか(~こそ~だったろうに

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